鮨処なごやか亭

株式会社三ツ星レストランシステム

フィロソフィの学び  『こころを手入れしなければならないという「知識」を「胆識」にまで高めよ』

 

今回は、こころの手入れ(心を高める)の方法について稲盛和夫氏の教えをご紹介させて頂きます。

(平成19年12月18日関西塾長例会(大阪)で行われた塾長講話の一部抜粋引用)

『こころのなかには悪い心と良い心が同居しているといって思い出すのは、ジェームズ・アレンの言葉です。

 

「人間の心は庭のようなものです。それは知的に耕されることもあれば、野放しにされることもありますが、そこからは、どちらの場合にも必ず何かが生えてきます。

もしあなたが自分の庭に、美しい草花の種を蒔かなかったなら、そこにはやがて雑草の種が無数に舞い落ち、雑草のみが生い茂ることになります。

すぐれた園芸家は、庭を耕し、雑草を取り除き、美しい草花の種を蒔き、それを育みつづけます。

同様に、私たちも、もしすばらしい人生を生きたいのなら、自分の心の庭を掘り起こし、そこから不純な誤った思いを一掃し、そのあとから清らかな正しい思いを植えつけ、それを育み続けなければなりません。」

 

「こころ」という庭は、手入れをしなければ雑草が生い茂ってしまう。つまり、「利己」がこころの全てを覆ってしまう。もし、あなたが自分のこころを「利他」という美しい草花で飾ろうと思うならば、こころの庭の手入れをしなければならない、つまり、利己を抑えて利他の心を大きくするようにしなければならない。そのように、ジェーム・ズアレンはいっているわけです。

重要なのは、ここからです。どのようにすれば雑草を取り除き、美しい草花を咲かせることができるのか。これまで私は、こころの庭の手入れを、具体的な方法を、解として皆さんに指し示してはいませんでした。

抽象的には、「こころという庭を手入れし、雑草を取り除き、美しい草花、つまり利他の花を咲かせようと思うならば、 足るを知る ということを知らなければなりません。同時に知性でもって、利己を抑えなさい」と話してきました。しかし、なかなかそれを実行できないのが我々人間の性です。そこでよく考えてみますと、実は我々人間が持っている「知性」は、こころの庭を手入れする力を持っていないことに気がつきました。

知性はあくまでも、こころの庭の手入れが必要であることを知らせてくれるだけで、それを実行させる力は持っていないのです。利己的な心をのさばらせてはならないと知らせてはくれますが、利己を抑え、利他的な心が出てくるようにする実行力は、知性にはないものです。ものごとのよし悪しは知性で判断できます。ですから、「オレがオレが」という欲望一点張りでは人生をダメにするということは教えてくれますが、欲を抑えるということはできないのです。

そこで必要になるのは、私もよく引用をさせていただく、安岡正篤さんがおっしゃっていた「胆識」です。我々は、知性でもって様々な勉強をして、様々な知識を身につけます。しかし、知識がいくらあっても知っているだけでは使えない。知識を「見識」にまで高め、さらには、見識を胆識にまで高めなければ実行することはできないということを安岡さんはおっしゃっています。

何が正しいことなのかを、ただ知識として知っているだけでなく、知識を、「こうでなければならん」という見識にまで高めるには「信念」が必要です。知識にその人が持っている信念が伴ったときに、はじめて知識は見識に変わっていくのです。そしてその見識を、実行することのできる胆識に変えていかなければならない。そのためには、強力な「意志」の力、「胆力」が必要になります。

自分のこころのなかによい自分と悪い自分がいて、悪い自分を少し抑え、よい自分が多く占めるようにしていこうと思えば、足るを知り、「ええ加減にせよ」と自らにいいきかせなければなりません。その上で、悪い自分を抑えることを実行に移していくには、その人が持っている信念の力、意志の力が必要なのです。ヨガなどの修行をしたり、辛酸をなめて自分を鍛えたりすることによって宇宙の真理に近付かれた方々の多くは、一様にそうおっしゃっています。

信念、意志は、真我が発現してでてくるものです。真我から出てくるこの信念と意志を用いなければ悪い自分を抑えることはできないのです。』

素晴らしい教えかと思います。「知識」を「見識」まで高め、さらには、「見識」を「胆識」まで高めなければフィロソフィなどの素晴らしい教えは実行することはできないということを肝に銘じたいと思います。

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